『ムーンライトシンドローム』東野司著

'97/10/30、扶桑社、952円

 プレーステーションソフト『ムーンライトシンドローム』のシナリオを脚色した

ノヴェライゼーション。

粗筋:

 一年前、雛城高の一年生だったの岸井ミカは、、二年生だった長谷川ユカリ、

逸島チサトと一緒に、雛城の様々な噂や事件を探求、究明したのだった。

 トイレのハナコさん、心霊写真を量産する公園、雛城高の音楽室、村山台駅の最

終電車、雛城の七不思議、タタラ君の自殺・・・

 二年生になったミカに、最近鹿腹アリサという一年生が付きまとっていた。先輩

たちに言わせると、去年のミカを見るようであると。

 

 ちょっと前まで、ミカとつきあっていた冬葉スミオは、実は彼女に華山キョウコ

の面影を求めていたのだった。そんなスミオの元へ逸島ヤヨイという不思議な女が

近づき、キョウコが本当に求めているのは、たった一人の弟華山リョウであること

を暴露し、自分と命をかけてキョウコを本当にものにしろと執拗に吹き込む。

 一方、華山キョウコの方も、スミオを追いかければ、なぜか離れていく気がして

とまどいを覚えていた。峠をバイクで攻めるキョウコの耳元で、逸島ヤヨイの声が

囁く。「あなたが本当に求めているのは、華山リョウだ」と・・・・


 元になったゲームそのものをしたことがないので、なんともいえないのですが、

ちょっと内容が皮相的で引き込まれるまでは至りませんでした。^^;

 ゲームのノヴェライズだから仕方ないですね。ちょっとどぎつさも足らないよう

な気もします。菊池秀幸さんくらいやらないとインパクトが^^;

                     '98/3/21(土) destroy


『SFバカ本 たいやき編』大原まり子、岬兄悟編

'97/11/11、ジャストシステム、1600円

 <たわし編><白菜編>に続くSFバカ本の第三弾!例によって、下ネタパワー

が炸裂してます :-)

収録作品:

「オは愚か者のオ」大原まり子

「デブの惑星」伏見憲明

「攻防、100キログラム」東野司

「願い石」山藍紫姫子

「西城秀樹のおかげです」森奈津子

「ぎゅうぎゅう」岡崎弘明

「今日の出来事」麻城ゆう

「テレストーカー」岬兄悟

 久しぶりの東野司さんヽ(^o^)丿 設定では、「ぎゅうぎゅう」。

下ネタパワーでは「願い石」が全開のバリバリ:-)

 一番SFっぽいのは「テレストーカー」かな^^;

 東野司さんの短編は、ジュラシックパーク・ネタと体重増加をからませた

お得意のエスカレーションもの。恐竜の血を吸った蚊入りの琥珀を12個食べ

てしまった男に起こる運命とは・・・

 大いに笑えました。特に最後のオチは秀逸(^^)v

 

『電脳祈祷師 美帆 −邪雷顕現−』東野司、学研歴史群像新書、780円

 1997年3月8日初版

粗筋:

 出版社に勤める金谷翔子は、『コンピュータ厄払い大全』というムック本

を発刊するのに携わった関係で「コンピュータにまつわる都市伝説は本当で

す。このままでは恐ろしい出来事が起こります。つきましてはより本格的に

調べて欲しい」と書かれた手紙を受け取る。それとともに、力になってくれ

るある人物に会った時に渡して欲しいと、一枚のフロッピーディスクを託さ

れる。

 様々なデータを処理した翔子は、コンピュータに関する都市伝説が本当に

起こっていることではないかと疑いを抱くが、そのある人物に会う前日に不

思議な事件で命を落としてしまう。

 翔子の部下の山下貴子は、翔子の死に疑いを抱き、たまたま翔子から預か

っていたフロッピーディスクを持って、昔からの知り合いのフリーライター

坂巻とともに、電脳祈祷師 鵜飼美帆のもとへ赴くのだった。

 お話はまだ始まったばかり。美帆ちゃんは格好良いぞヽ(^o^)丿

 もう少し魅力的な登場人物を増やして欲しい気はする。まあ次巻に期待と

いったところ。

'97. 4. 5 (Sat)


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