橋元淳一郎の月例報告53回目、2004年10月分 
 10月といえば、1年でもっともいい季節のはずが、台風と地震、さんざんな月でした。多忙で体もくたくたです。ゆっくり温泉旅行にでも行きたい気分ですが、原稿締め切りが次々と迫っていて、年内はどうにも動きがとれない状態です。やれやれ。
●10月1日(金)
 玄関先に青い色をしたムカデの死骸、不気味である。
 研究日にもかかわらず、電車で出校。日頃怠惰であるから、たまに働くのはしんどいものである。
●10月2日(土)
『カリスマ物理』の執筆に取りかかる。今月中に脱稿予定。大学は忙しいし、果たして出来るのか。自信はないが、やるしかない。
 連れ合いが、とあるリサイタルを聴きにゆき、ぷんぷんして帰ってくる。最近は大抵そうである。賞を取っても、指が速く動くというだけで、音楽の何たるかが分かっていない演奏家が多いのである。
 夕刻、ベランダでワイン。秋だなぁ。
●10月3日(日)
『カリスマ物理』執筆、1章脱稿。
 東進ブックス、改訂版の修正原稿、送付。
●10月4日(月)
 朝から電車で出校。
 夜はつき合いで飲む。
●10月5日(火)
 車で出校。今日も忙しい。
 酒飲まず。
●10月6日(水)
 電車で出校。今日も忙しい。
●10月7日(木)
 電車で出校。
 帰路、連れ合いに車でひろってもらって、六甲アイランド「庵」で食事。
●10月8日(金)
 SFマガジン連載『プラトンの洞窟』、最終回を仕上げて送付。これでようやく毎月の責め苦から解放される。ほっ。
 夜、シアターでワインを飲みながら『未来世紀ブラジル』。
●10月9日(土)
『カリスマ物理』執筆。
 久しぶりにヴァイオリンの美人先生来駕。とはいえ、レッスンではなく連れ合いと合わせ。
 台風22号が東海・関東へ。神戸は大したことはなし。
 保険会社より、台風被害の申請、80余万、全額降りるとの電話。一段落である。
●10月10日(日)
『カリスマ物理』執筆。
 夕飯は、久しぶりにお好み焼き。腕は衰えていない。
●10月11日(月)
 早朝起き、荒ごみ出し。
『カリスマ物理』、2、3章仕上げて送付。
●10月12日(火)
 早朝起き、生ごみ出し。
 車で出校。終日多忙。
●10月13日(水)
 車で出校。終日多忙。
●10月14日(木)
 散歩がてら住吉駅前まで歩き、ヘアカット。白髪が目立ってきたので青く染める。
 連れ合いが、金木犀が家の中まで匂っているというが、ぼくには排気ガスの臭いしかしない。ちなみに連れ合いの鼻はすごい。映画館の中で雨の匂いがするといって、出たらほんとに雨だったことがある。浮気は絶対出来ないなぁ。
●10月15日(金)
 早朝起き、ごみ出し。
 洗車など雑用。
『カリスマ物理』執筆。
●10月16日(土)
 車の定期点検出し。10ケ月で1万8000キロも走った。
 東進、来年度からの新課程のセンター物理のテキスト執筆。収録準備。
 サンマークの見る見るわかるシリーズ、『量子力学』と『相対論』の読者質問届く。相対論は、先月の人。どちらも、やれやれである。返事をする気にはとてもなれない。
 夕飯は連れ合いと「みかげ館」。
●10月17日(日)
『カリスマ物理』、4章仕上げて送付。
 夕刻より賓客来駕。黒番、6目半コミ出し、死闘4時間、3目半勝ち、珍しく、最初から優勢のまま押し切る。感想戦にて賓客、すこぶる残念そうであった。どうやら、自分の方が実力が上と信じているふしがある。
●10月18日(月)
 車で出校。
 夜、東進、センター物理テキスト執筆。
●10月19日(火)
『カリスマ物理』執筆。
●10月20日(水)
 台風23号、四国から大阪湾直撃。
 なぜか大阪だけに警報が出ないが、自主休講。
 前回に懲りて、昼間から雨戸を閉めて、ワインを飲みながら、『カリスマ物理』執筆。
 目が通り過ぎてから、先日の窓ガラス事件を思い起こさせる凄い風となる。
●10月21日(木)
 いつも生ごみを出している道が、凄いことになっている。巨木が倒れ、ガードレールが障子のように吹き飛び、路肩のコンクリートがめくれあがってしまっている。しかし、ともかく台風一過。歩いて住吉駅まで。電車で出校。
 夕刻より梅田で会合。
●10月22日(金)
 いつもの「のぞみ」で上京。車中、読書、フィリップ・クローデル『灰色の魂』、久々に引込まれるような小説に出会う。
 在来線、大阪と東京の両方で人身事故。余裕をもって出ているので収録には支障なし。
 収録2コマ。
 疲れて、酒も飲まず、風呂にも入らず、ホテルのベッドにばたん。
●10月23日(土)
 収録2コマ。
 帰路はとくに問題なし。と思ったが、「のぞみ」で静岡を通っている頃に新潟で震度6強という地震が3度もあったことを帰宅して知る。
 こう災害続きでは、改号した方がいいのではないか。平成という名称は不吉である。
 何と、今頃の季節になって地下室にムカデが出現。しかも全然弱っていない。長雨で「砂」が効かなくなっているのだ。ムカデ・キンチョールで何とかしとめる。ムカデおじさんに来てもらうかどうか、思案どころである。
 そんなこんなで、午前3時就寝。
●10月24日(日)
『カリスマ物理』執筆、5章まで脱稿、送付。
 午後、世良美術館で連れ合いのリサイタル。こじんまりした空間に、実質100分の熱演、50名のお客さんの多くは楽しんで頂けたのではないか。リサイタル評はホームページ「隠れバー別室」をご覧下さい。
●10月25日(月)
 昨日から来てくれている岳父が、ベランダのペンキ塗り。
 終日、雑用。
●10月26日(火)
 早朝起き。生ごみ出し。
 車で出校。多忙。
●10月27日(水)
 車で出校。
 木村敏客員教授の講演会。
●10月28日(木)
 朝から歩いて住吉、電車で出校。
 終日、多忙。
●10月29日(金)
 終日、多忙。
●10月30日(土)
 土曜にもかかわらず出校。
 面接など終日多忙。
 夜、『カリスマ物理』執筆。
●10月31日(日)
 終日、『カリスマ物理』執筆。しかし、風邪気味、明日中には脱稿できそうにない。予想外のことが重なり過ぎる。とりあえず6章送付。
 この分だと、今年もあわただしくあっという間に終りそうである。その前に、もう1冊、『熱力学ノート』を脱稿しなくてはいけないのだが。
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