橋元淳一郎の月例報告51回目、2004年8月分 
●8月1日(日)
 新企画Aの執筆にとりかかる。
 夕刻より連れ合いと、とあるコンサートに出かけるが、退屈であった。最近は、テクニックばかりで、心を打つ演奏が少なくなったように思う。
●8月2日(月)
 新企画A、執筆。
 全国大学生協の先週の理学書売り上げランキングで、「単位が取れるシリーズ」3冊が、6、7、8位を占める。ありがたいことである。
●8月3日(火)
 早朝起き、ごみ出し。
 大学前期のレポート採点。しんどいことだ。
 午後、来客あり。
 夕食は、久しぶりにトア・ロード「青山」でワインとステーキ。
●8月4日(水)
 今日もレポート採点。数百人のうち優は10人程度である。
 夕方より、連れ合いとmovix『キング・アーサー』。
 映画を観終えて帰宅すると、いつの間にか台風11号が徳島に上陸している。風強し。
●8月5日(木)
 SFマガジン連載『プラトンの洞窟』、一気に仕上げて送付。残りあと2回である。
●8月6日(金)
 車で連れ合いの実家へ。お盆をずらしての帰郷である。
 ついでに松阪の耳鼻科で鼻炎治療。今回もアレルギー反応は出ず。
●8月7日(土)
 朝から子供たちを連れてプールへ。泳ぐのは何年ぶりのことか。
 午後から、連れ合いの昔の先生のピアノ発表会に。テクニックは稚拙でも心を打つものがある。やっぱり田舎の方がいいのだ。
●8月8日(日)
 帰路も名阪道、阪神高速とも順調。夕刻、無事神戸着。
●8月9日(月)
 早朝起き、荒ごみ出し。
 レポートの採点結果を提出するため出校するが、大学の門が工事のために閉まっていて車が入れない。やむなく近くの商店街の駐車場に止める。教務課はお役所のように事務的である。500枚も採点したのに「ご苦労様」の一言あってしかるべきだろう。郵送すればよかった。時間と金の浪費であった。
●8月10日(火)
 東進ブックス『物理をはじめからていねいに1』の改訂版の原稿執筆。わずか8ページほどの追加だが、なかなかしんどい。
 夜、テレビで美空ひばりの特集をしていた。今さらいうまでもないが、心があるなぁ。
●8月11日(水)
 雑用に追われ、執筆出来ず。
 夕方から連れ合いとmovix『リディック』、なんともはや、C級SFであった。夕食はリンク「豆乃屋」、店長が変っていてサービス低下は歴然。関電事故と比較するのは酷だが、何事もトップの心構え一つである。
●8月12日(木)
 朝、寝床の中でブーゲンビレアという言葉が回っている。どこで聞いたか記憶が定かでない。辞書で調べて花の名前と分かり、そういえば昨日、コープリビングの園芸売り場で見た花かと気づく。ふつうは花の映像が残って名前を忘れるものだが、反対の記憶喪失もあるのだなぁ、と夕刊を見ると「折々の花」がブーゲンビレアであった。偶然の妙といおうか。
 夜、元町「アマデウス」でワイン会。ドイツの白ワインを8種。終了後、連れ合いも含め3人が即興でピアノ演奏。「アマデウス」ならではである。
●8月13日(金)
 夜更かしとアルコールが続きさすがにしんどい。ごみを出してからまた寝る。
 東進衛星予備校のテキスト執筆。
 酒飲まず、早く寝る。
●8月14日(土)
 昨日は深夜からオリンピック開幕だったのだ。我が家は関係なし。
 新企画A、執筆。
●8月15日(日)
 新企画A、執筆。
 東進テキスト、執筆。
●8月16日(月)
 新企画A、執筆。
 東進衛星予備校、収録準備に入る。
●8月17日(火)
 新企画A、執筆。
 昼食は連れ合いと「みかげ館」、ビール、ワイン。
 東進テキスト、校正送付。収録準備と慌しい。
●8月18日(水)
 新企画A、執筆。
 午後から連れ合いと芦有ハイウエイ(芦屋−有馬温泉)の奥池へ。自宅から車で30分もかからないところに、こんな別荘地があったとは知らなかった(地元では有名なのだが)。豪邸見物をして、帰りは芦屋川沿いの「achaque」で食事。ここも始めてだが、味よし、雰囲気よし。
●8月19日(木)
 台風15号の影響で風雨強し。
 東進収録準備。
 学研「大原則」、新課程版のまえがき送付など、慌し。
 囲碁将棋チャネルの通信販売で購入した榊原9段のビデオ着。この人の解説は、本当によく分かるのだ。
●8月20日(金)
 東進収録のため、いつもの「のぞみ」で上京。
 車中、遅ればせながら『ダヴィンチ・コード』。たしかに読ませる。昼食はいつもの水了軒「八角弁当」。
 2コマ収録。
 夜、始めての出版社の編集者二氏と打ち合わせ。新企画AとB(「単位が取れる熱力学ノート」)の予定を変えるわけにはいかない。条件もまずまずで、ひと月あれば書けると見て、引き受けることとする。新企画Cである。
●8月21日(土)
 収録2コマを終えて、いつもの「のぞみ」で帰神。車中、『ダヴィンチ・コード』。
 帰宅すると、堀晃さんの絵が三越から届いている。
●8月22日(日)
 堀さんの新しい絵をリビングに掛ける。これまでの海の青とは違い、黄金色で豪華な雰囲気である。
 午後、家族で弁当をもって芦屋奥池へ。
 夜、オリンピック女子マラソン。ついつい最後まで見てしまう。サッカー・ワールドカップは一度も見なかったから、オリンピックには少しは関心があるのである。ぼくが一番興奮したオリンピックは、東京ではなく、メルボルンである。時差がほとんどないので、ラジオにかじりつくように聞いたものである。小学生だった。あの頃は、世界が輝いていた。
●8月23日(月)
 寝不足、二日酔い、下痢で鬱状態。仕事にならず。
●8月24日(火)
 新企画A、執筆。
●8月25日(水)
 ソサエティ・モルト協会の更新、fax送付、洗車、片付けなど。
 新企画A、執筆。
●8月26日(木)
 昨年同様、神戸シルバー人材センターから植木の刈り込みに。おじいちゃんたちも頑張っているが、鋏を忘れて帰ったりするんだなぁ。
 新企画A、執筆。
●8月27日(金)猛烈な残暑。
 新企画A、執筆。
 nttのbフレッツの機械がおかしくなり、インターネット接続出来ず。サポートに電話すると、修理は週明けになるとのこと。土日サービスなしというのが、いかにも元お役所である。とりあえず、ダイヤルアップ回線を使えるようにするが、やれやれである。
●8月28日(土)
 東進テキスト執筆。
 芦屋奥池が気に入ってしまって、また弁当とビールをもって遊びに。
●8月29日(日)
 東進テキスト校正。
 新企画Cの目次案作成。
 夕食はみんなで御影駅前の「和楽」。
●8月30日(月)台風16号。
 午前中、nttがようやく修理に来る。戸外と室内との中継機の中で光ファイバーがきつく曲がっていたのが原因らしい。「光は急に曲がれない」ことくらい最初から分かっているのだから、ちゃんと工事しておけよ、nttさん。
 午後、久しぶりに賓客来駕。握って白番、死闘4時間、半目負け。
 ここまではよかったのだが、死闘の間にも、台風16号は九州から山陰方面に抜けており、風雨ますます強くなる。夜11時半、運命のときがやってきて、リビングの窓ガラスが砕け散る。
 詳しくは、わがホームページ「隠れバー別室」をご覧下さい。
●8月31日(火)
 朝から、警備会社が紹介してくれたガラス屋さんが来て、部屋中に飛び散ったガラスを処理し、ガラスの寸法を測り、ちょっと大きな1枚ガラスで手配できるかどうか思案顔だったが、夕刻には元と同じガラスが入る。見事な手際であった。
 しかし、瓦は飛んでいるし、床は傷だらけ、おまけにトイレの水がなぜか詰まり、散々である。警備会社の作動装置の再設置が終わったのは、夜の11時近くであった。明日からも、しばらく避難所生活のような状態がつづきそうである。
 とんでもない夏休みの終わりであった。
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