2008年10月分
 
10月は大変忙しい月でした。
岳母の急逝で、心配になって胃カメラを飲みましたが、今のところ大丈夫のようです。
●10月1日(水)
  東進「入試問題集」初校のチェック。
  東進、大学生向け理系レポート講座、10月に一気に5本収録したいとの依頼あり。化学分野の実験もあり、準備に時間がかかりそう。大変である。
●10月2日(木)
  病院での血液検査の結果が出る。やはり貧血。原因は胃からの出血かも知れないということで、来週、胃カメラを飲むことになる。
●10月3日(金)
  明日の演奏会準備のため奈良女子大へ。文学部の弦巻先生も立ち会って下さり、スタィンウェイのピアノを移動。いつもお願いしている調律士さんも来。
●10月4日(土)
  奈良女子大記念館(重要文化財)で、志賀直哉旧居保存運動30周年のメモリアル行事。120名くらいの聴衆。まずシンポジウムで保存運動の中心であった中村一雄画伯らの講演。現在の所有者である奈良学園から短大学長さんが来て、修復計画の発表。各新聞社から取材がかなり来ている。引き続き、演奏会。連れ合いのピアノ、ヴァイオリン相原瞳、チェロ大西泰徳。若手演奏家の気迫と熱気が感じられる。最後のメンデルスゾーンのピアノトリオは圧巻であった。場所を生協に移して懇親会。志賀直哉ファンから、修復を担当する宮大工さんまで、多士済々であった。
●10月5日(日)
  朝日新聞には、志賀直哉旧居改修の記事が社会面に大きく出ているが、昨日のメモリアル行事は具体的に触れられていない。いかにも朝日らしいが、全国版だから仕方ないか。奈良版には、各新聞が大きく取り上げているようだ。
●10月6日(月)
  朝から出校。
  早めに帰宅。明日の胃カメラに備えて、夜から絶食。
●10月7日(火)
  生まれてはじめて胃カメラを飲む。いい気分のものではない。しかし、画面に自分の胃の中をカメラが動く様子が映って、気晴らしにはなる。けっきょく、喉、食道、胃、十二指腸、いずれもガンを予兆させるようなものなし。胃には少々荒れているところがあるが、これは平均的日本人中年男性の状態らしい。ということで、貧血の原因はいまだ不明であるが、とりあえず無罪放免。
●10月8日(水)
  教授会の後、有志でサロン勉強会。今日の発表者は文化人類学Ph.D.のD.Willis先生。テーマは「文化フロンティアとクレオール」。終了後、ビア・パーティ。
●10月10日(金)
  「山武」空調設備の1年定期点検メンテナンス。加湿器の調子がよくないことを伝えるが、水を蒸気に換える部分のシリンダーが相当いかれているらしい。まだ2年しかたっていないのだが。
●10月11日(土)
  芦屋駅「モンテメール」内の店で先日、気に入ったジャケットを購入し、腕が短かったので裾を出すよう依頼していたのだが、今日、連れ合いが取ってきてくれたのを着てみたら、何と、裾が短くなっているではないか。客へのサービスを心がけていれば、こんな馬鹿げたミスはないと思うのだが。心構えの問題だな。
●10月12日(日)
  ということで、新しいジャケットは間に合わず、古いジャケットを着て、三重へ。
●10月13日(月)
  津「リージョンプラザお城ホール」で、「グループさくら草」の演奏会。連れ合いも演奏。スタィンウェイの音色がなかなか良し。盛況であった。同じ階で、「藤堂高虎展」というのをやっていたので、ついでに見ていく。戦国武将としての名前はよく知っていたが、津藩を開いた人だとは知らなかった。
  演奏会終了後、「津都ホテル」で出演者らの懇親会。ぼくはもちろん出演していないが、厚かましくも連れ合いの横で料理を頂く。
●10月15日(水)
  B社編集部の2氏が芦屋に来駕。先月の月例報告のB社である。まさか、この報告、読まれておられるのではないでしょうね。万一、そうだとしたらごめんなさいね(アクセス数からして、隠れバーを訪れる人は限られているので、勝手なことを書いております)。ペコリ、ペコリ。何はともあれ、来年秋を目指して何かを書きましょうということになる。
  午後から、連れ合いのピアノの生徒さんが来駕。といっても、連れ合いの生徒さんは女ざかりのレィディばかりである。
●10月17日(金)
  「ブリーフサイコセラピー学会」の原稿、仕上げて送付。
  久し振りに連れ合いとランチ。芦屋浜ヨットハーバーの「イグレック」。
●10月21日(火)
  あれこれ雑多な仕事を済ませて、ようやく徳間書店「SFジャパン」の短篇構想に入る。創作は、予備校の仕事と違ってすきま時間に進めるというわけにいかず、わずか40枚とはいえ、なかなかの大仕事だ。
●10月22日(水)
  連れ合いは日帰りで名古屋へ。当地での演奏会の可能性が出てきたのだ。
●10月23日(木)
  最近、ときどき、大学の食堂でうどんを食べるのだが、いまいち美味しくない。合同研究室でそういう話をしたら、助手さんはじめ、みんなから今頃、そんなことに気がついたの?と言われてしまった。
●10月24日(金)
  「のぞみ」で上京。
  東進「大学教養基礎講座理系レポート」の事前収録。2日で5コマを撮る。
●10月26日(日)
  名古屋の文化人類学Ph.D.のN先生、芦屋まで来駕下さる。じつは昨日、神戸大で研究会があり、ぼくも誘われていたのだが、東京での収録と重なったため出席できなかったのだ。せっかく神戸まで来られたのに、我が家に立ち寄って頂かない理由はないと思って、やや強引にお誘いしたのだった。
  昨夜は芦屋駅前の「ホテル竹園」に宿泊されたのだが、隣りの客がうるさくクレームを出したら、VIPルームのような豪華な部屋に移されたとのことだった。ぼくが「それは原監督が泊る部屋ですね」といったら返事がなかった。ひょっとしてアンチ巨人? 「竹園」は巨人軍が甲子園に来るときの定宿なのである。(あっ、もちろんぼくもアンチ巨人。優勝しなくてもちっとも残念でない日和見阪神ファンです。)
  我が家では、もちろん時間論の話もちょっとしたが、ともかく話の面白い方で、ぼくのお客さんが来たら自室に引き籠もる連れ合いも子供も、ずっと一緒で、キューバでの経験談などお聞きしたのであった。
  昼間でお酒が飲めなかったのが残念。再会を約束して駅までお送りする。
●10月27日(月)
  連れ合いとランチ。今日は市内の「モルトボーノ」。ここは庶民の店。安くて味もよし。面白い発見。芦屋でランチをすると、周囲は有閑マダムばかり、男は大抵ぼく一人なのだが、ここでは男性客がけっこういる。男が金を払うときは安い店、女が男のお金を勝手に使うときは高い店。これをランチの法則と名付けよう。
●10月28日(火)
  SF短篇、執筆に取りかかる。
●10月29日(水)
  連れ合いとぼくのケイタイは、10月ほど前に一緒に、同じ機種を購入したのだが、連れ合いのケイタイは、ついに画面とボタンの接合部が無惨に千切れかけてしまった。頻度もあるが、要は使い方の差ですな。1年立たないと安く機種交換が出来ないということで、あれこれ工夫して、薄い鉄板と接着剤とビニールテープでなんとか修理する。一応、何でも修理して使う世代なのだ。
●10月30日(木)
  賓客来駕。囲碁、握って黒番。中押し勝ち。連勝だ。明らかに実力が上がっているのが実感できる。
●10月31日(金)
  推薦入試の地方入試監督のため、岡山へ。仕事とはいえ、やれやれである。
  JRのエクスプレスカードが機械を通らず、往生。駅員が、カードの磁気が壊れているから行列に並べという。何たることをのたまうか、並んで切符を買うのが厭だから、カード会員になっているのだ。壊れるくらいカードを使っている大切な顧客ではないか。ほんとにもう。ということで、さんざんな月末であった。
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